カワイイやる気スイッチ

実験材料として、どこまで正確に作業ができるか、子供の根気と作業能力を見る問題です。
二、三歳児の知能テストならともかく、五、六歳の子供にやらせる問題ではありません。
また、近頃はさすがに出なくなりましたが、消去の問題というのがありました。
小さなマスにいろいろな顔をした雪だるまが一段ごとに二〇個で五段、計一〇〇個描かれています。
その中で鼻が△の雪だるまが出てきたら、その雪だるまだけをななめの線で消していきなさい、という問題です。
これは、左から右へ順々に消していかなければなりません。
りたとえば、ひとつ飛ばしたとすると点数はそこまでしかつきません。
ですから、目についたところから消していくような方法ではダメなのです。
これも置換の問題と同じく、作業能力だけを見るという、私立小学校から見ればナンセンスな問題です。
国立はエスカレーター式ではないもうひとつ国立と私立の大きな違いは、私立大学の付属校であれば、小学校・中学校・高校・大学と、たいていの場合は進学していくことができます。
高校までの学校であれば、小中高とあがっていけると考えて、おおよそ間違いないでしょう。
ところが、国立の場合はそうはいきません。
国立の小学校に入ったからといって、そのままその大学に入れるわけではないのです。
そのところを誤解している人が多いようです。
国立では、子供は塾に行かないというのが建前ですが、こんなことが起こります。
これは、国立小学校の先生と父兄との実際の会話です。
その于の成績だと、付属中学へあがるのはむずかしいと肩たたきをされました。
「うちの子は、このまま付属の中学へ行きたいと言ってます。
もし行けなかったとしたら、そのコンプレックスがずっと尾をひくんじゃないでしょうか。
先生は今年一年で子供とのつきあいは終わりですが、親は一生のつきあいです。
娘の思うようにさせてやりたいのです」「それでも、中学に入った時についていけるかどうか心配です」と、先生は答えます。
「先生、うちの子の成績がふるわないのは、いまに始まったことしゃありません。
一年生や二年生の頃からわかってらしたんでしょう
でも先生がおっしゃったのは、塾には行くな、学校行事に全力で取り組みなさい、ということでした。
私は先生かおっしゃるようにしてきましたよ。
他の子供のように、隠れて塾に行かせませんでした。
学校行事のために、朝早くから夜遅くまでということはしょっちゅうでした。
学校の方針だから、とすべて先生のおっしゃるようにしてきて、最後はこういうことですか」この父親は、下の子供はけっして同じ国立小学校にはやらせないということですが、当然のことでしょう。
もうひとつ一般に誤解されていることがあります。
国立小学校は、その系列大学への進学に何の特典もありません。
り国立小学校のすべてが、○○大学附属小学校というように、大学、またはその中の教育学部の付属になっています。
国立小学校は系列大学と密接な関係にあって、校長はほとんどの場合、大学の教授が兼任することになっています。
しかし、忘れてはならないのは、国立小学校の場合、系列中学と高校への進学の際は、程度の差があるにせよ内部進学の制度があります。
しかし、高校から系列大学には、一切の進学の特典かおりません。
つまり、一般の受験生とまったく同じように受験しなければならないわけです。
東京大学に付属中学と高校があるのをご存じでしょうか。
東京大学教養学部附属中学校・高等学校という名称ですが、そのまま東大に進む人はひとりもいません。
この点私立大学の付属校は、例外なく大学まで内部推薦があります。
三石メソッドでは、各家庭の環境、その子供がどういう子供なのかというのをまず初めに見極めて、その子供が将来十分に力をつけて社会に出ていき社会に自分の能力を還元するために、私立受験をすすめるわけです。
建学の精神に沿う子供をしかるべき家庭から入れるということは、その子と学校のカラーが合っていれば百戦危うからずでしょう。
私立はたいへん受験の程度は高いのですが、必カラーさえ合えばそうそうはねられることはありません。
国立小学校の実態を知らない親たち筑波大学附属小学校は、はしめにクジを引いて受験資格を取ります。
クジではずれれば、受けることはできません。
一度めのクジの合格者は定員をかなり上まわっていて、二次が筆記と運動能力の試験です。
そこでも、まだ定員まではふり落とさず、三度目の試練、つまり二度めのクジで、やっと正式な合格となります。
二度の当たりクジを引くだけで、奇跡だと言う人もあるくらいです。
その筑波に入ったというので、大喜びしている母親を横目で見て、実際に子供を三年生に在籍させている母親が、「ああ、筑波に入っちゃうんでしょうね。
私立をふって」と、嘆いていました。
「知らないというのは、そういうことね」と私は答えました。私は三石メソッドの子供を考えた時に筑波はまったく思いもよりません。
卵あの小学校は一学年がゴハ○人、四〇人クラスが四つでできています。
しかし、中学に6全貝が進学できるわけでなく、多い時には四〇人もの児童が進学を許可されません。
四〇人と言えば、四分の一、クラスメートのうち四人に一人が系列校に進学できないことになります。
つまり、小学校を選ぶ時にこの現実を知っているのならば、大事な子供を行かせられないと誰しもが思うはずです。
それでも国立小学校の倍率が高いということは、いかに小学校の実態を知らない、器だけを求めるブランド志向の親が多いか、ということでしょう。
私立は花も実もあるブランドです。
国立はそうではありません。
養国立小学校に行くメリットはあまりないいままで書いてきたような理由から、私か個人的に考えるところ、国立に行くメリットはあまりありません。
しかし、国立の中学校はたいへんレベルが高いので、もし、国立小学校に入ったとして上までくいついて行ける力のある子であれば、また家庭が十分にフォローできる学力があれば、小学校から国立に入れておくというのは、あながち無駄ではないと考えます。
国立の中学に入った子供は国立の高校まで行き、あとは実力で志望大学を受験するわけです。
これがブランド志望だけで入った子供はついていけずに、中学に入る段階で出され、または高校入学の段階で学校から出されてしまうわけです。
大学に入る際には全貝が出されてしまうわけですから、合う子は合うし。
合わない子は合いません。
もう少し国立と私立の差を書きます。
入試問題ひとつとってみても、その傾向が学校ごとにあるわけで、各学校の建学の精神に沿った最低こういうことは学んできた子供がほしい、というのが私学です。
一方、国立は毎年実験のテーマが違うわけですから、今年がこうだったから来年も同じとはかぎりません。
また、去年落ちた子が今年落ちるとはかぎりません。
国立小学校に受かる受からないは、「運」と言ってもいいのではないでしょうか。
もちろん、受からないほうが、五歳児の「運」の良さということになるのですが。
いま、四十八歳になる息子の同級生の母親は彼女が六歳の時、東京教育大学附属(現筑波大学附属)と日本女子大附属小学校の双方に受かり、家族会議を開いて筑波に進学を決めましたが、「あの時、日本女子大附属に入っていれば、私はそのまま日本女子大学に進めたのに」といまでも嘆いております。

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